ここでは最初に、人類の進化をさかのぼってみましょう。
人類誕生は約400万年前といわれています。最初の399万年は旧石器時代と呼ばれ、狩猟民族として生活していました。人類のこれまでの進化の歴史を「100」とすると、狩猟民族としての期間は人類の歴史の99.75%にも相当します。
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人類誕生から現代までの人類進化の歴史
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年代 |
時代 |
時間 |
割合 |
400万年前
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1万年前
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旧石器時代
(狩猟民族)
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3,990,000年間
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99・75%
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1万年
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1800年 |
新石器時代
(農耕民族) |
11,799年間 |
0.25% |
1800年
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2000年
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産業革命以降
近代文明
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200年間
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0.0005%
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次に、約1万年前に農耕が始まり、食料の安定確保ができるようになりました。これ以降を新石器時代と呼ばれています。新石器時代は人類の歴史の0.25%に相当します。 |
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産業革命以降の現在に続いている近代社会は200年、人類の歴史のたった0.0005%でしかありません。 |
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ダーウィンの進化論が正しいとすると、私たち人間の体は、環境変化に応じて常にモデルチェンジをしながら進化をしてきました。しかしながら、モデルチェンジするためには非常に長い時間を必要とします。私たち人間の遺伝子の大部分は、旧石器時代の環境を前提にしているのです。 |
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最近のこの200年の間に、特に、1960年以降の40年間には、確かに急激な変化が起こっています。以下にあげてみましょう。 |
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急激な環境変化
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人口増加
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地球温暖化
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酸性雨
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大気・水質汚染
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添加剤・保存剤
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農薬・化学肥料
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食生活変化
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近代社会に生まれた私たちは、これらのことを「あってあたりまえだ」と思い込んでいるのですが、人類進化の歴史をどってみると、実はとんでもなく「異常な時代」に生きているということがわかります。 |
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まずは、私たちは人類進化の歴史上、自分たちが生活する近代社会は「とんでもなく異常な時代である」ということを強く認識からはじめましょう。 |
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「健康維持の基本」とは私たちの遺伝子が前提としている環境にそった形で生活することです。遺伝子が前提としている環境とはいったいどんな環境でしょうか。 |
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人類の歴史の時間を考えれば一目瞭然でしょう。「旧石器時代の環境」なのです。
つまり、自然と調和しながら生きていくことが大切なのです。 |
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とはいえ、現代人としては現代の環境の中で生活をしていかなかくてはなりません。そのためには、少しでも自然に近い環境に改善する知恵を身につける必要があります。 |
いかがでしょうか。「現在」がどれほどとんでもない時代であるか感じることができたでしょうか? |
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