真健康への道
■ステップ1 現代社会の問題点
  誰もが知っておきたい「これだけは避けたいもの」


4. 食事が大切!「体にいいもの」の大原則

 健康の基本コンセプト概要を理解されたことと思います。
 ここでは食事の大切さについてお話します。
 健康維持や予防あるいは、病気治療のアプローチにはたくさんの選択肢があります。健康食品、漢方、針灸、マッサージ、カイロプラクテッィク、オステオパシー、ホメオパシー、気功、医薬品なです。
 しかし、どれも「MUST」(絶対)なわけではありません。やらなくても死にはしません。嫌いならやらなくてよいのです。しかし、食事だけは、避けて通れないものです。これは100%の人が例外なく必要とするものです。
 一方、病気の原因を考えてみますと、大きく分けると・・・
病気の3大要因
1、遺伝的要因
2、環境要因
3、食生活などの生活習慣

 上の3つに大別できます。この中で、「自分の意志で100%コントロールできるもの」はどれでしょうか?まず、「遺伝」と「環境」について簡単に説明します。

 1、遺伝的要因   遺伝子は親から授かったものなので、文句の言いようがありません。受け入れるしかありません。(将来は遺伝子操作等できるようになるかもしれませんが、これは大きな問題が起こる可能性があります)
 2、環境要因  環境は、自分のベッドルーム、家などの環境はある程度改善可能ですが、空気、自然の水、海、山などの自然環境など自分の力だけではコントロールできません。
 それでは、「食生活などの生活習慣」はどうでしょうか?
 3、食生活などの
   生活習慣
100%自分の意志でコントロールできる!
 病気の対策や健康維持のためのアプローチとして、食事を最優先にすべきと考えられています。これは何千年も前から中国、インド、エジプトなどある程度文明の栄えたところでは常識とされていました。
 「現代社会で食生活を変えるなんて無理だ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そのようなことはないのです。なぜなら、物事には、すべて優先順位があり、「食事」に対しても同じ考え方ができるからです。

 「食事」の中にも、歴然とした優先順位が存在します。食品にも優先順位をつけることができるのです。
 しかし、それは例えばテレビ番組などで有名な芸能人が「奥さん、これが利くんですよ、身体にいいんですよ」といって、日替わりですすめるようなものではありません。確かに、テレビや雑誌などでとりあげられると、1週間、また長いものでは1年くらい「ブーム」になります。もちろんそれぞれ多少の効果はありますが、実際に無理なく長く続けることができ、「体質改善に成功した」という人はどれほどいるでしょうか。「ブーム」には必ず終わりがあります。その理由は、それら商品が「枝葉末節的に身体に効くだけ」だからです。試しに、最近「ブーム」になったものだけをあげてみましょうか。

アルカリイオン水、豆乳、牛乳、びわ茶、にんじんジュース、酢大豆、大豆、アロエ、深海サメエキス、プロポリス、オリゴ糖、ハーブティ、米ぬか、赤ワイン・・・、などなど。

みなさんはいくつ覚えていますか? これらは、繰り返しますが、確かに多少の効果はありますが、単なる「枝葉末節」に過ぎないのです。だからこそ、長続きしないのです。
  それでは一体、本当に身体によいものとは何なのでしょうか。歴史の背景をきちんと踏まえて基本を考えれば、「何が重要で、何が重要でないか」、「何が本当に大切か」がわかってきます。

 「ヒトは何を食べるのか?」


 まず第一に、ヒトは何を食べる動物か?と考えるとよくわかります。

 栄養バランスから「果物がよい」と毎朝食べている若い女性が多くいます。しかしながら、これは間違いなのです。ヒトはゴリラやチンパンジーではありません。ヨーグルトをたくさん食べている女性もいますが、日本人はブルガリア人ではありません。日本人の8〜9割は乳糖を消化するラクターゼという酵素を持っていないのです。
 生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんの母乳からはじまり、重湯、お粥、ご飯と進んで生きます。お母さんの母乳は完全食です。これだけで100%の必要十分な栄養が満たされます。次に、重湯、お粥、ご飯と進んでいきます。ご飯はそれだけでは栄養の70%くらいにしか満たされません。従って、30%くらいは副食(主に野菜)が必要になります。この流れをよく見ていると本質が見えてきます。ヒトにとって最も大切な食べ物は、第一に水、第ニにでんぷん質です。副食は優先順位第三番目になります。つまり・・・、

まずやるべきこと!!
水の改善
主食(米)の改善

 「水」・「米」、このたった2つの改善で70%の改善ができます。
 食事の目的は「栄養をとる」ことでもありますが、もちろんおいしく楽しく食べることも非常に大切です。「水」・「米」を改善すれば、 あとの副食は少々乱れても大きな問題はありません。スパイシーなもの、油の多い焼肉など、好きなものを食べても大丈夫なのです。

 東洋医学の陰陽のバランスから考えると、スパイシーなものは極陰性の食べ物で、焼肉は極陽性の食べ物です。人間の体は、常にバランスを保とうとする本能があります。お肉をたくさん食べるとバランスを取るために、辛いものとか、お酒(陰性の飲み物)が欲しくなります。現代の食生活は極陰、極陽性の食べ物が多すぎます。なるべく中間に位置する食べ物の比重を増やすようにすると、徐々にお肉など欲しくなくなっていくものです。

 玄米などを食べていると、お肉やスパイシーなものは自然と食べたくなくなります。私は以前ヨーロッパに6年ほど住んでいましたが、その時は毎日お肉をガンガン食べていましたし、以前は大辛口のカレーなど大好きでした。しかし、玄米菜食に切り替えてから、ほとんど極端に辛いものを食べたいと思わなくなりました。食べてもおいしく感じないのです。

 体のバランスがとれてくると、本来あるべき自然の味覚が蘇ります。本当においしい自然のものと、人工的な味付けのものは、食べただけで区別がつくようになります。

 
本物はたくさん食べれますが、人工的なものは体が拒絶反応を示しますのですぐにわかります。時間をかけて徐々に食事を改善していくと、誰でもわかるようになります。あせって、無理やり粗食ばかりを食べる必要はありません。できるところから始めればいいのです。
 ただし、すでに病気にかかっており症状が出ている場合には、ある程度の食事制限は止むを得ません。
 しかしながら、最近では大変便利な食材が開発されています。お肉とほとんど区別がつかないような大豆製品、砂糖を全く使わずに天然のメープルシロップを使ったおいしいケーキなど、種類も豊富にあります。
そういったものを「選んで食べる」という生活に切り替えるだけで、毎日楽しくおいしい食事をしながら食生活を改善する、ということが可能になるのです。
 現代人の味覚はほとんど麻痺しています。正しい食事に切り替えて、人間が本来持っている味覚を取り戻すと、後はかなり楽だと思います。つまり、「本当に体にいいもの」とは、次の考え方ができるのです。

「体にいいもの」の大原則

人類の歴史に沿った本来の味覚で食べたいもの

体が欲しているもの

本当に体にいいもの



 食事を改善すると腸をきれいにすることにも役立ちます。腸を清潔に保つことは、食事の改善とともに非常に大切なことです。
 例えば、歯を磨かないととても気持ち悪いと思いませんか?1〜2日磨かないだけでも気持ち悪いのですから、30年、40年歯磨きしないとどうなるか、大体想像できるでしょう。同じことが腸にも言えます。口は食べ物の入り口、腸は出口です。
 ほとんどの人は大量の宿便が腸壁にこびりついて栄養の吸収を妨げています。 また腸壁にはりついて腐敗した毒素が体内にどんどん取り込まれています。腸洗浄などは自宅でも簡単にできますので、やって見られることをお勧めします。きっと劇的な改善が見られることでしょう。
お疲れさまでした!
食事に対する考え方、新しい発見はありましたか?

5. 「腸内を清潔に保つことの大切さ」
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